新雪を潮とかぶりし寒雀 首を縮こめ時を待ちつつ

新雪は「純潔」、塩は「世知辛い世の中」を表していますね。つまり解説するとこうです。
「誰もが世知辛い世の中に折り合いをつけて生きているというのに、私は純潔を守り通す寒空に凍えている小さな雀。でも今に純潔の私だから出来ることがきっとある。例えばクーデターとか。それまでは地下活動するしかない。覚えてやがれ。」
風習どころか現代社会への激しい憎しみを如実に表現した素晴らしい歌だと思います。