恰好良さを表現出來る人間

恰好良さとは古くから許容された安全な形状から突出する突然変異と言へるかもしれませぬ 許容された安全な形状と謂ふのは模倣子の一つと謂ふ意味です 模倣子は遺傳子的な振舞ひをする情報傳達の最小単位ださうでして 詰まりは次代に受繼がれるまでに淘汰され生殘つた意味や意匠と言つた處でせうか
過去より續く樣々な恰好良さを再構築して新しい恰好良さを生み出す作業にはセンスが伴ふと言はれてゐます 然しそれは本當に感覺的な才能なのでせうか 私には顏色を伺ふのが得意な臆病さを持つことこそがその才能のやうに思ふのです
と云ふ譯でこれからはハアドボイルドやら萌えやら何やら總ての意匠及び良い仕事に置ける表現者の本質をこの論理で片附けて仕舞はうと思ひます
斬新であればあるほどその心は深い闇を持つてゐると