エンターテインメントと一人遊び

エンタテインメントロボットの未来は、どうなると思いますか?
QRIOというより、エンタテインメントロボット全体の話をします。私がつくりたいと思っているのは、人間にとって人生のパートナーとなるロボットです。一例をあげると、ロボットのいいところは、ずっと記憶を継承できるわけです。ハードウェアは何年かして壊れちゃうかもしないけれど、メモリースティックを抜いて次のロボットに移すことで、自分との思い出が次のロボットに継承できます。すると小さな頃の思い出や知識や光景が共有できるのです。ある意味では究極のパートナーになれるのではないかと考えています。さらにアイデアをあげれば、ロボットが、グチを聞いてくれることです。カールロジャースという方が提案した積極的傾聴法というカウンセリングの基本があります。カウンセラーは何も情報を出さないで、ひたすら聞くという方法です。これはロボットにもできます。ロボットはグチを聞いたり、情報を共有したり、いつでもカウンセリングをしてくれます。

自分のために書くタイプのウェブ日記を思い出してしまいました。
現在、ウェブサイトという入れ物は、書き手の言葉を吸収し続け、カテゴリや外部情報との連携で情報化が行われ(というか書き手が行い)、己の再確認が出来る特徴を有しています。思ったこと、つまりは自分の記憶の連鎖が生み出した独創的な観念、これをウェブサイトは常に蓄積しつづけていて、最も自分自身を知っている知識の塊りになっているということです。
そのために実装されるべき技術は、人工知能を搭載したウェブログシステム?

  • 外部ソースからの情報取得の自動化、自動更新。書き手の好みを学習するウェブサイト。
  • 高性能な人工無能QRIOにも実装されてる学習機能等を有する、自分のウェブサイトを熟読しているロボットにツッコミ欄を開放し、ベストタイミングでつっこませる。ネットワーク内で”ゴースト”を作るようなもの。
  • 音声のデジタイズ・テキスト化。究極的には脳から直接テキスト化出来れば尚良し。こうなるともう「書き手」ではなくて「発信者」という言い方。
  • 創造力のある分類とリレーションで、昔の記憶をウェブサイト自身が書き手に思い出させる工夫。これまでのような記号的分類から、感情や感覚に近いところでの分類、情報化へ進化させる。
  • 外部の人工知能搭載ウェブログとの連携で、ご主人様が発信した疑問や悩みを他の人間のウェブログを元に収集、リスト化、出来れば提案。
  • 人工知能同士のコミュニケーション。人工知能が100%発信者を投影してしまうのは危険が伴うかもしれない。これはQRIOにもいずれ遭遇する問題になると予測。したがって、危機回避をも可能な知識を取得可能な技術も必要。

うー考えすぎですねこれは。
でも、電柱に話しかけるキチガイが本当は物凄い自己追求を行っている修験者であるかもしれません。確率はゼロではありません。