方向感覚

月曜日早朝、山手線池袋付近で人身事故があったらしく、運悪く水戸から日暮里に着いたばかりの龍成は内回り外回りとも運転見合わせの状況により京浜東北線で赤羽に向かいました。
ところが赤羽から埼京線に乗り換え、新宿に着いてみればいつもの3分程度しか遅れておらず、意外と山手線は遠回りをしている路線なのだと思い知らされました。
ところで田舎者の特有の感覚かもしれませんが、「新宿駅東口」とか「○丸の内線→」などと示してくれる標識はあるのに、なぜ東西南北の方位が示されていないのでしょうか。東口に立っていても、東口のどの方角を向いているのかがわからず、巨大な駅施設の中で龍成は方向感覚を少しばかり失い、いささか不安感がよぎります。本当にいささかですが。
新宿駅という特有の空間のせいだろうとは思います。がしかし、外界とのつながり、関連性を一切遮断されるよりは、初めて訪れる人にいつでも外の情景を把握出来るような空間設計を望みたいと、そう思うのでした。