編集作業をすすめる過程で、漢字をひらがなに改める、いわゆる「ひらく」作業が行われるのですが、編集者によると、「無い」とか「実は」とかは、ひらいた方が一般的なのだといいます。本を開いたときに、黒い感じがするのは、本を難解なものと思わせ、活字離れがすすむ現代にはそぐわないのだと言うのです。
本当はヒマなクセに本を読みたがらないのはそれ以上に楽しいことがあるからで、それをやめろと言う資格が難解な書籍にはあり得ないということでしょうかね。